増加する「後妻業」に注意!
息子・娘さんからの相談が激増中!
★ある日、里帰りしたら実家に女性が住みついていた。
もし父が死んだら、あの女は住み続けるのか?
★母と離婚(または死別)して長かった父が結婚相談所で知り合った女性に夢中。
心配なのでいろいろ聞くと、うるさがって子供を遠ざけるようになった。
★父の後妻は仕切屋で、家族の問題にまで口を出してくる。
父はマインドコントロールされてるかのように言いなりで、後妻はやりたい放題。何かおかしい。
「後妻業」とは?
上のようなケースは、「後妻業」の可能性があります。
「後妻業」とは、後妻を生業とする女のことです。
結婚相談所等で資産のある高齢男性と知り合い、結婚、もしくは内縁関係に持ち込みます。
そして近場の公証役場に連れていき、公正証書遺言書というものを作成させます。
「公正証書遺言書」は圧倒的な法的効力を持ちます。
ここに「遺産はすべて後妻に相続させる」と書かれていれば、その通りになります。
子供は一銭も相続できなくなり、法廷に持ち込んでも勝ち目はほぼありません。
もし、後妻業なら何としてもお父さんが生きているうちに目を覚まさせて、公正証書遺言書を破棄してもらう必要があります。
有名な後妻業の事件例
後妻業の女はしばしば結婚と相続を繰り返しています。
相手の死は自然死ではなく、殺人の場合もあります。
最も有名な事件が、筧千佐子が起こした京都連続不審死事件です。
判明しているだけで6人の男性を青酸化合物で殺害し、累計8億円以上の遺産を相続しました。
しかし、逮捕された時は資産はもういくらも残っていなかったそうです。
このケースでは殺人を犯したので発覚しましたが、氷山の一角にすぎません。
殺人まではやらない後妻業のケースなら、たいへんな数の事例があるわけです。
そんな場合も、食事の味付けを濃くしたり、気温の変化の激しい時期に一番風呂を勧めたり、死期を早めるくらいのことはやっています。
つまり、遺産を全部奪われるだけでなく、お父さんを殺される危険さえあるのです。
後妻業が流行る理由
病死・事故死に対する警察の捜査は、保険金が絡むかどうかで大きく異なります。
保険金が絡む死に対しては厳重にチェックしますが、そうでない場合は事件性なしとして簡単に済ませます。
特に高齢男性の場合はいつ突然死んでもおかしくないわけで、よほど引っかかるものがない限り、素通しさせます。
つまり、かつて多かった保険金詐欺よりずっと簡単なのです。
そして公正証書遺言書が、他の相続人に知られることなく作成でき、圧倒的な法的効力を持つことが挙げられます。
世間体を気にした昔と違い、老いらくの恋、高齢での再婚に積極的な男性が増えて、マーケットが拡大していることもあるでしょう。
証拠をつかむには?
ひとつは女の前歴を洗うこと。
高齢男性との結婚・死別を繰り返していれば、確実にクロです。
もうひとつは女の行動調査をすること。
1人で出かける時はどこで何をしているのか、尾行して調べることです。
公正証書遺言書の作成には証人が2名必要で、協力者や黒幕がいるはずです。
行動調査をすれば不審な人物と会っているのがわかり、その人物についても調べることで全体の構図が見えてきます。
これらはプロの探偵の仕事です。
素人が調べても何もわからないばかりか、調べていることがバレて、その後の調査が極めて困難になります。
背後にいる物によっては、さらなる危険が及ぶ場合もあるでしょう。
お父さんの目を覚まさせるには?
お父さんを説得する上でも、やはり第三者が調査した客観的な証拠が必要になります。
当人は「人生最後の幸せになるチャンス」と思っていますから、家族が何を言っても耳を貸すものではありません。
「子供たちは俺の幸せのことより、遺産の方が大事らしい。」
そう考えて怒りをたぎらせます。
「薄情な子供たちだ。情けない。そういうことなら、その公正証書遺言書とやらを俺自ら書いて、遺産は全部後妻にくれてやろうか。」
そんな方向にも動いていきかねません。
また、証拠もなしに後妻業と決めつけて相手を追い出すことに成功しても、「自分の最後の結婚のチャンスを邪魔した」として、死ぬまで恨まれることになるでしょう。
やはり、相手に悟られずに「動かぬ証拠」をつかみ、お父さんに突きつける以外に説得の方法はないのです。